++るろうに剣心++
十勇士陰謀編

第7章〜合流

「工場?なんだそれ?そんなのが今十勇士と関係あんのか?」
近代的なものには無頓着な左乃助らしいセリフである。
「町の人の話では、この工場は謎らしいのよ。あまり柄のよくない人たちも出入りしているようだし。。。それに何を造っているのかもわからないらしいの」
「って言うか、それくらいしか情報収集できなかったんだろ。薫は」
「悪かったわね!何も情報がないより良いじゃないの!」
今度は薫と弥彦のケンカである。
けんかするほど仲が良いとは言うもののなんともケンカの多いメンバーである。
「とにかく、けんかしてるくらいなら先に行くぜ」
「あっ!待って。隼人。私も行く」
「待ってよ」
隼人、輝、聖の順で工場に入る。。。
「なんだ、この工場とてつもなくでかいぜ。どこを進めばいいんだ?」と隼人。
「ほっほっほ。その必要はない。それにしても、こちらから探しに行く手間が省けた。礼を言うぞ」
「てめー、何者だ!グチグチうるせー奴は、この左乃助様がぶっ殺してやる」
「これは申し遅れましたな。私は今十勇士の一人海野と言う」
「じゃが、私にはそなた達に用事はない。用があるのは神爪の娘!そなただけじゃ!」
シュー!!!
「なにこのガス???」
「このガスを吸うな。これは催眠ガスだぜ。薫さん!?」
隼人が気付き怒鳴ったが、時すでに遅し。。。薫が眠りについてしまう。。。
「身体の自由がきかない・・・。」
「さ、神爪のお嬢さん。私と共に行きますよ。他の方たちのお相手をしてあげなさい。結城、左近児」
海野はそう言うと身体の自由を奪われてしまった輝を抱え、工場を後にする。
「待て!輝を返してくれ!」隼人が叫ぶ。
「あなた達のお相手は、この結城だという事をお忘れなく。ふふふ」
「無気味な笑い方しやがって!もう許さない!今十勇士の奴!!!」
聖はそう言い放つと、神爪の民の奥義梵天の型を放つ。
「な!?このガキにまさか、すでにここまでの力があるとは。。。甘く見ていた。神爪を。。。海野様お気をつけ下さいませ・・・。」
「すげーぜ。聖。こいつらを一発で倒しちゃうなんて」と弥彦
「おろ?みな揃って。こんな所にいたら危ないでござるよ???」
「剣心!どこ行ってやがったんだ!と言いたいところだが、とりあえず脱出だな。このガスの中じゃ、話になんねー」と左乃助。
「だけど輝が!!!」と隼人と聖が同時に叫ぶ。
「殺しはしないでござるよ。とにかく、今いる人間が先でござるよ。」


第8章〜驚き

工場を脱出した一行は宿で思い思いにふけっている。
最初に口を開いたのは隼人だった。
「なぜ、輝をさらったんだ?」
「神爪が彼らを追い詰める力があるからだとは思うのですが、なぜ輝だけだったのか。。。ただ。。。」
聖が口ごもる。
「聖、そなた知ってるのではござらぬか?拙者色々調べてみたのでござる。神爪の民の存在は言い伝えではござるが。。。」
その剣心の言葉をしぶしぶと言った表情で聖が続ける。
「神爪のお役目は鬼退治であったと言われています。」
「鬼だと?」
「鬼って本当にいるの?」
「そんなもん伝説じゃないのか?」
口々に驚く。そして沈黙・・・・・
「鬼は妖怪の一種。とても強い力があったと言われています。神爪には鬼を封印する力があったと言われているのです。」
「神爪の民は限りなく神に近い存在。神すら恐れる存在。その神爪を持ってしても封印が限度で命を奪う事はできなかったそうです。鬼はそれほど強力な力を持っっていたようです。」
「ちょっと待て」隼人がイライラした口調で聖の言葉を遮る。
「その伝説と輝に何の関係があるんだ?今はそんな伝説よりも輝を助ける事が先決だぜ!!!」
「もしかしたらでござるが。。。今十勇士は鬼を復活させようとしているのかもしれないでござる。」
と言い放ち、剣心は言葉を続ける。
「神爪の里や村を襲ったときに、神爪に伝わる文献を見つけたのではないかと思うのでござる。」
「輝殿をさらって鬼を復活させる事が出来るのかどうかはわからないでござるがな」
「とにかく、輝を助けるのが先だ!」隼人が口を挟む。
「僕もそう思ってますよ。隼人さん。ただでさえ記憶のない輝を一人で今十勇士のところになんて置いて置けません。そして・・・。」
聖はいったん言葉を切って、意を決したように続ける。
「輝とともに神爪に戻ってみたい。輝は嫌がるかもしれないけど。。。ただ、僕は神爪の里の場所は知らないですけどね」

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