―――あの夢は正夢にさせてたまるか―――


久遠エリアに行くためには7神帝が命を懸けて虹の橋を作る必要があるとスーパーゼウス様が語られた。
天使と悪魔とお守りが仲良く平和に暮らせる国。
そう言い伝えられている次界。
それが出来るなら俺は命は惜しくない。
何度も死んだんだ。今更、惜しいものなんてない。
だけど他の6人は・・・そう考えると憂鬱だな。
さっき聖Vヤマトに聞かれた。
「きみはスーパーゼウス様のお話知ってたの?」と・・・
うそは答えてないよ。
平和な次界に自分はいない夢を見ただけだと・・・うそじゃない。
聖夢源出身の俺の夢だからみんな納得して覚悟決めたみたいだ。
生まれ変わってもまた友達になりたいなって・・・
そうだね。そうなれればどれだけ嬉しいか・・・どれだけ楽しいか・・・



だけど、俺は生まれ変われない。
2度目に死んだとき、俺は誰かに夢の中で問われたんだ。
「今、生にこだわればお前は転生できなくなるがそれでも生きたいか?」と・・・
あの時は俺は死ねなかった。死ねない理由があった。
神帝としての役目も果すことなく死ねない。だから迷わずそれでも生きたいと答えた。
だから、俺は死んだが最後で生まれ変われない
だけど今、神帝としての役割を果して死ぬなら本望だ。


だけどだけどだけど・・・あの夢はなんだったんだろう。
みんなに話した夢には続きがある。
せっかくの平和を俺がこの手で壊そうとしてた。
生まれ変わることの出来ない俺が、この手で・・・みんなと共に死ねないと言うことか?
俺が見る夢は正夢だ。
だけど、これだけは正夢にさせては駄目だ。させない。



だけどもし・・・正夢になってしまったら・・・
お願いだみんな。そのときはみんなの手で俺を殺してくれ。頼む。

―――みんなとみんなの因子の発展を祈りながら俺は虹になる―――









―――あとがき―――

 虹に向かうアリババ視点の詩です。
 オリジナル設定バリバリ。。。
 「聖夢源出身者だからアリババの夢が正夢」と「アリババが転生できない」と言うのもオリジナルです。
 ちなみになんで転生できないと言う話になってるかと言いますとアリババは何度も何度も悲劇な人ですが、その割には他の皆が転生を繰り返す中一人本人なところですかね・・・
 汎神にもなれなかったし・・・このお人は転生というものを知ってるんかいな?とか思ってたり(^^ゞ
 ただ、これはアリババが転生できないという話にしていますが、デュークが滅びた後は転生させてあげたいです。


novel部屋へ 虹館TOPへ
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送