ぼくとミーティアはおともだちです。
 はじめて会ったときにミーティアはぼくに「おともだちになりましょう」って言ってくれた。
 ミーティアと中庭であそぶのはとってもたのしいです。
 このまえ、お花でかんむりをつくりました。
 ミーティアはとっても上手に作れるのに、ぼくは上手に作れません。
 でもミーティアがきれいなかんむりをぼくにくれたのがうれしかったです。



 でも仲良しのおばさんに、ミーティアを呼び捨てにしてはだめだよ。って言われました。
 どうしてだろう?
 おともだちなのに敬語を使わなくちゃいけないなんて変だとぼくはおもいます。
 「どうして?」ってぼくが聞くとおばさんは「大きくなったらエイトにも分かる日がくる」言ってました。
 ぼくはよく分からないから今知りたいです。

 でもそしたら大きくなったらミーティアとはおともだちじゃなくなるのかな?
 ミーティアとおともだちでいられないなら、ぼくは大きくなんか、なりたくないです。









 パタン。エイトは幼い頃につけていた日記を閉じた。
 先日、近衛兵に任命され、自分はこの慣れ親しんだ一般兵の宿舎から出る。
 そのために荷物を整理していたら偶然出てきた日記が懐かしくて読みふけてしまった。

 あのころの自分は本当に無邪気だったと思う。
 おばさんの言うとおり、大きくなったらわかった。ミーティアとの身分の違い。
 一国の姫であるミーティアと身元の分からぬ自分が対等なお友達でいられるわけがない。

 分からなければ良かった。いつまでも子供のままだったら良かったのに。
 それが不可能なことなのは痛いほど分かっているのに思わずにはいられない。





 数年の後、お友達以上の素敵な関係になれるなど、このときのエイトには知る由もなかった。









++あとがきと言う名の言い訳・・・っていうか解説++

 微妙・・・な文章が出来上がりましたね(笑)
 まだミーティアとの身分の違いが分からなかった頃のエイトの日記と、旅に出る直前のエイトの心境です。
 久々につら〜〜〜い話に仕上がりました(笑)
 最近ほのぼの幸せバカップルの主姫だけだったんで久しぶりに(笑)




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